鳥狐の日記

普通の人にはちょっと話しづらい不思議体験

幼少期⑤自転車×ハイスピード=併走

小学校低学年の頃だったと思います。自転車を新しく買い替えてもらいました。背が伸びて、クラスで後ろから2番目くらいをキープするようになっていましたから、服も靴も自転車も、サイズが合わなくなっていきます。薄紫色の自転車を買ってもらいました。いい色で、お気に入りでした。

 

車輪も大きくなったからか、漕ぐとぐんぐんスピードが出るのが楽しくて、その日も自分なりに最大限漕いで坂からブレーキもかけずに下り、ハイスピードで駆け抜けていました。

 

すると視界左側に気配を感じ、チラッと見ると何かが併走しています。

 

めちゃくちゃスピードを出しています。坂の下は、正面は行き止まりで、右か左にカーブしなければなりません。前に視線を戻してしまいました。気配はなくなっています。

 

今のは何だったんだろう?

 

もう一度坂の上まで戻って、ハイスピードで坂を下ります。左側で、何かが併走しています。白っぽくてシベリアンハスキーより一回り小さいくらいだったような気がします。犬にしては細身で身のこなしは軽く、尻尾が太くて大きい。狐?

 

私を追い抜くか否か、くらいでフワッと消えました。その後も何度か目にしましたが、いつも坂の下に着く頃には消えてしまいました。

 

(もしかして、神社にいたのはあの子?神社の近くを通るたびにしてた気配はあの子だったのかな。)

 

確証はないままに過ごしました。イマジナリーフレンドのような、子どもの頃の思い出として仕舞ってあります。ただ、CLAMPのXという漫画を読んだ時に女性のキャラクターが眷属の犬を従えているのを見て「一緒だけどちょっと違うな」と思ったことを覚えています。ただそこから厨二病まっしぐらでした。